I'd like to live like a cat.

七転び八起きと七転八倒を繰り返す『私』の記録

猫が為。

閑話休題

と言っておきながら気付けば公開タブを押してしまって1つ目は終わりという、何とも私らしい幕開けで。

とりあえず、こちらも閑話休題

 

通勤や実家のストレスで鬱病と診断されたのが1年少し前。

3年勤めてた会社を辞めてバイトを3つかけもちし出したのが2ヶ月半前。

病状悪化で遅刻が多くなり1つに即日解雇を告げられたのが1ヶ月半前。

労働基準局への資料作りで更に悪化して他のバイトにすら行けなくなったのが1週間前。

技術が足りないのにフリーランス等在宅勤務で生きようと決めて1日。

借金しか無い手持ちも無い、家を出ようと意気込むと途端に動機息切れ眩暈を起こす。

それでも在宅仕事をしたいという気力が沸いたのは偶然出会った猫たちのおかげだ。

…きっちり基準局経由で手切れ金を頂くという魂胆も1ミクロンはあるのだけど、それはそれこれはこれ。

 

うちには2匹の猫がいる。

1匹は全盲の黒猫、甘えん坊で遊ぶのが大好きな通称「おにぃ」。

今は私の足元でこたつの暖を存分に享受し居眠りをしている。

時に顔を舐めてきたり抱きついてきたりと可愛いが、油断していると大体顎の辺りをかぷりとやられる。それでも出会った頃よりかはだいぶソフトタッチになった。

もう1匹は元野良の茶トラ、やんちゃを通り越して無謀しかしない通称「おちび」だったり「お嬢」だったり。

先日私より先にほかほかお風呂にダイブした彼女は、今は布団山(標高60cm)の頂点でまるくなっている。

たぶん、この2ニャンが居なければ私はこうやってキーボードを叩いてはいなかった。

 

 

1ヶ月半前の一件で、仕事を継続出来なくなった私は気付けは山中に居た。

その道中に工業地帯とか三木谷氏の名が入った施設を通ったような気はするが、とにかく死にたくて死にたくて仕方がなくて、放電しきったスマートフォンを片手に山中で過ごして低体温症を起こして野たれ死のうとした。

そんな時に2匹の今後を思ってしまった。

私が死んだとしても、奴らはきっと実家の親が引き取る未来が見えていた。

だけど、私が死んだのに気付かれずに放置されてしまったら?

ごはんは見える場所に放置しているけど上手にこじ開けられなかったら。

かぷりと顎を噛む感覚、保護直後に入れたお風呂での震えっぷり、どこまでもいつまでも付いてくる足音、ごろごろ。

山を降りると、もうすぐ自宅のほど近くを通るバスが来ると時刻表が知らせていた。

 

 

おちびが山頂からモニターを眺めている。

麓で準備を済ませて動機が落ち着いたら退職願と陳情書を書くとしよう。

借金しか無い手持ちも無い、だけど家でも案外出来る事は沢山ある。

せっせとこやつらの温もりを守る。

それが今の私の仕事だ。